神工時報(復刻版)

 

2011年創立100周年

 

第9号 昭和24年6月13日

   

自治会総会開かる
 自治会費40円に増額

雨上がりの4月22日金曜日、本校自治会では昭和24年度第一学期第一回総会を開催した。この日新たに設けられた集会とクラブ活動の時間を利用して、傍を書記として、昨年より持ち越した問題、新しく提示された諸問題につき、活発な議論が展開された。やや古めかしい議題もあったようだが順調に議事が進行され、ほぼ予定時間中に終了した。

「最近自治会活動が活発になったことは喜ばしいことであるが、今後も本校の自治会が円満に運営されるよう努力せよ。」との校長先生の挨拶があり、つづいて書記小倉から昨日行われた委員長選挙の結果報告があった。即ち、委員長は昨年も活発に活動された建3吉田、副委員長は阿部進及び奥山茂行と決まった。この間吉田定一を間違えて「投票総数の最大多数を獲得した吉田茂君を委員長として意義なきものと認めます。」とゆう議長の失言があり、あわてて訂正したが、茂にしろ定一にしろ絶対多数を占めたところはユーモアがあった。

次に同じく小倉より新設された学校側自治部のメンバーの紹介があった。

自治部長 萩原先生
  企画部長 山崎先生
  風紀部長 大木先生
  文化部長 中尾先生
  衛生部長 吉田先生
  厚生部長 布施先生
  管理部長 橋本先生
  体育部長 鈴木先生

次いで本日の議事に入る。議事は
1、新委員長挨拶
1、自治会費増額の件
1、昨年度会計報告
1、本年度行事予定の報告
1、寄付金の使用方法

上記の6項目にわたって、それぞれ議論され、「全能力を発揮して、自治会活動に当り、特に風紀、衛生に主眼を置くため、自治会員諸君に自覚と協力を求めたい。」との委員長の挨拶も終えて、1、自治会費40円議案の提出に関する総務代表機3鈴木、文化部代表機3野路、体育部代表機2福島、それに吉田委員長の説明があり、それぞれの立場から会費40円案に賛同を求めた。

機3井上より「主旨はわかるが、今後の活躍を約束する言葉が欲しい。」と動議提出があり、各部代表と昨年度の不出来や失敗の弁明やら、期待できそうなホープの発表、今年度の具体的方針の披露などがあったが、これに対し図書部は何故早く貸し出しをしないかとか、山岳部の意義、目的、学校に及ぼす影響如何とか、これまた鋭い質問が飛んだ。図書部は図書の管理が大変でしてと苦しい弁。音楽部は窮状の告白と納得のゆく答えと新人の募集の宣伝まで、愛嬌たっぷりに説明、山岳部の答弁は時間の都合でまたの日にと満場一致で決まり、相当荒れた議事も終え、1、昨年度の会計報告も事なく済んだ。

次に機3石川より本年度行事予定の報告並びに説明があったが、別段以後を唱える者もなく、運動会、文化祭その他の行事が予定期間通り行われることになった。が、この頃から議場騒然とし始め、議長は席をはづしてこの粛正に当り、帰席後「議長の職務怠慢につき深くお詫び申し上げます。」と簡単に釈明。最後に残された1、寄付金の使用方法については岸田先生の御説明がある筈であったが、会議のため出席できず月曜日に報告するとの由を聞く。

やむを得ず、この議題は月曜日に明確なる解答を待つとして議長の示唆により、自治会への要求に関する意見が幾つか出たが、事「金銭」に直接関係しないせいか、あまり活発な討議が行われなかった。機3井上から議長に対し「風紀問題に関する具体案」の説明要求があったが、これに対して、委員長は「今後も人権は勿論尊重していくが、風紀部と協力し、具体案、具体策は研究検討を加え、逐次発表する積りです。」と答弁。

ついで、阿部議長より風紀部長として全生徒に自覚を促す旨の要望を最後に3時55分この日の自治会総会を終了した。発言者数極めて僅少よゆう嫌いはあったが、今後改善されるのが望ましい。

昭和24年6月13日