神工時報(復刻版)

 

2011年創立100周年

 

第37号 昭和31年11月22日

   

評判良かった神工祭

惜しまれる順路の不明瞭

生徒会本年度最後の行事である神工祭は、第一部の科展、クラブ展は11月2,3日の両日にわたって本校新館で、また第二部芸能祭は8日に反町福祉会館でとそれぞれ行われた。
今年度の神工祭は、本校創立45周年の記念事業として行われたもので、それだけに生徒の意気大いに揚がり、第一部、第二部共に昨年度より数倍の充実ぶりを示し、また観客数も非常に多かった。

第一部の科展、クラブ展は1日目が平日のこととて、午前中の観客者の出足はあまり芳しくなく、子供を連れた父兄がぼつぼつ見に来る程度であったが、同日午後あたりから、学校の終わった他校生徒などがどっと増えてきた。また、2日目は文化の日とあって昨日に増しての盛況ぶりで、各科、各部の説明に当った者は大汗をかいていた。一方、お客さん方も、それぞれ完備された学校施設を使っての科展や趣向を凝らしたクラブ展の各会場を興味深そうに質問してはうなづいていた。

生徒会側では、このような盛況に大喜びの呈ではあったが、一方、会場の順路がはっきりしないと文句を言われたり、停電が起きたりで、まごついていた。

人気のあった会場は、生徒作品の即売を行った木材科で、一日目の夕刻にはほとんど売り切れ、また煙や電灯を使って住居の研究を公開した建築科には、多くの父兄のお客が関心顔で説明を聞いていた。

今年は新しい試みとして、個人の蒐集になる、電球、切手等の展覧も行ったが、会場連絡の悪が影響して出品者の熱意の割には目に立たず、残念なことであった。
第二部の芸能祭は従来のように、映研、演劇、音楽の3部合同発表のみにとどめず、広く一般の参加を呼び掛けた結果、女子有志による「夕鶴」の公演、木材一年の秀明楽団演奏やさらに藤川、神代等先生方の出演もあり、多彩な内容であった。

毎年のことながら見る態度はあまりよろしくなかったが、一部扇動に動かされることが少なかったので、昨年度よりは良かったようである。

(昭和31年11月22日)